「阿波とん豚」は、全国に数多くあるブランド豚の中でも類のない特徴を出すために、肉質において他との明確な違いを打ち出すことにこだわりました。そこで目を付けたのが「イノシシ肉」の品質の高さです。 「イノシシ」肉は豚肉よりも肉汁が多くジューシー(保水性が高い)であり、脂肪に旨みがあります。またキメが細かく鮮やかな肉色が食欲をそそります。 徳島県畜産研究課では、「イノシシ」と豚との交配を何世代にもわたり繰り返し、その中から「イノシシ肉」の特徴を残し持つ豚(=阿波とん豚)を、最新の遺伝子解析技術を駆使して見つけ出す事に成功しました。
徳島県には県内を西から東に流れる一級河川「吉野川」があります。吉野川の水質は良く、全国で最も水質の良い河川の一つに選ばれるほどです。 「阿波とん豚」は、この清流を育む山々に囲まれた農場において、くみ上げられた豊富な地下水によって育てられています。
「阿波とん豚」はゆっくりと時間をかけて育てています(出荷日齢は210日程度)。出荷前の2ヶ月間は、麦を主体とした専用飼料を与え、締まりの良い肉に仕上げています。
「阿波とん豚」は、1頭1頭に愛情を持って大切に育てられており、1頭毎に出生日や体重などの生産に関する履歴が管理されています。これらの生産履歴情報は「阿波とん豚」を販売する食肉販売店まで引き継がれ、店頭においても生産履歴を確認できる「トレーサビリティシステム」が構築されています。 また、「阿波とん豚」はDNA検査による「品種鑑定」が可能であり、トレーサビリティシステムと併せることにより、「ニセ物」の発生を抑止しています。