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 阿波とん豚の途中世代の調査豚について、一般豚(WLD)と比較しました(表1~3)。離乳から出荷 までの1日平均増体重では50g程度小さく、第1胸椎から最後腰椎までの背腰長IIは6㎝程度短く、また、背脂肪は肩および背部ともに厚い結果となりました。一方、第5~6胸椎間のロース芯面積は、約3㎝2大きいことが示されました。
表1 阿波とん豚途中世代豚の産肉性
  頭数 出荷日齢 1日平均
増体重(g)
背腰長
(cm)
肩脂肪
Ⅱ(cm)
背脂肪
Ⅱ(cm)
ロース芯
面積(cm²)
阿波とん豚系統 *) 154 19.7 660 66 4.5 2.3 22.2
一般豚(WLD) 60 182.5 712 71.6 3.8 2.2 19.4
*)阿波とん豚の途中世代 ∮)4週から出荷まで
表2 阿波とん豚途中世代豚の肉質
  PCS PH 加圧保水性 伸展率 水分率 マーブリングスコア 専断力価
新 豚 4.31 5.69 81.55 27.13 71.83 3.31 2.45
一般豚 3.55 5.65 73.57 23.37 73.10 1.87 3.11
表3 阿波とん豚途中世代豚の繁殖成績
  分娩腹数 総産子数 生産子数 離乳数
阿波とん豚系統 *) (H22-25) 154 8.3 7.8 6.6


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阿波とん豚の子豚
 また、外見では生後3カ月齢頃まで猪の特徴である背中の縞模様(いわゆるウリ坊)を示し、その後、黒色あるいはこげ茶色の毛色になる個体がほとんどです。

 肉色標準模型によって視覚で判断したポークカラースタンダード(PCS)は、阿波とん豚系統が、0・8ポイント程度高く、赤い肉であることが示されました。また、肉に一定の圧力をかけた時の肉片と肉汁の広がりをもとに算出する加圧保水性および進展率では、ともに阿波とん豚系統が高い傾向を示しました。これらの項目は肉質の指標としてよく用いられ、数値が高いほど良い肉とされ、ドリップとの関連性があります。  
 一方、肉の水分率は低い傾向を示し、マーブリングスコア(NPPCモデルを用いて視覚により判定)は高い傾向を示しました。肉の水分率と脂肪量は相反する関係にあることが知られており、阿波とん豚系統は筋肉内粗脂肪含量が高いことが示唆されました。 また、剪断力価は低い結果となりましたが、これは、いわゆるサシが入ることにより肉が柔らかくなったためと推察されます。